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研究 IBM Research · 2026/10/23

NEDOの量子計算コンテスト、受賞全9組がIBM基盤を活用 起業事例も誕生

要点 3行

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が2026年10月15日に発表した「NEDO Quantum Challenge」第1シーズンの表彰において、受賞した全9チームが米IBMの量子コンピューターを利用して研究成果を出した。全受賞チームのうち6チームは、IBMの量子ハードウェアのみを用いて最終結果を導き出した。

NEDOは経済産業省の傘下にあり、現代のコンピューターでは解決が困難な社会課題に対して次世代量子技術がどう貢献できるかを探り、新産業につながる初期段階の有望技術を発掘する目的で賞金付きプログラムを開始した。2025年度に研究開発が始まった第1シーズンには87件の応募があった。コンテストは社会課題解決を目指す「Society 5.0」、健康や医療を扱う「Quality of Life(QoL)」、文化や製造業への応用を図る「Cool Japan」の3部門で構成され、各部門で1位に4,000万円、2位に2,000万円、3位に1,000万円の賞金が設定された。審査の結果、各部門に設定された高い基準により、1位の選出はQoL部門のみにとどまり、全体で計9チームが受賞した。

参加者の8割超がIBM基盤を選択、計算枠を超える利用

IBMは参加者へ計算環境を無償提供した組織の一つであり、参加80チームのうち約81%にあたる65チームがIBMのプラットフォームを選択した。これらのチームは最新プロセッサを搭載した5台の量子コンピューターを活用し、割り当てられた時間の約105%に達する5,900分以上の計算時間を消費、合計1万1,159件の処理を実行した。特に2026年6月30日の提出期限直前の1カ月間に利用が急増したという。IBMは計算資源の提供にとどまらず、プログラミング講習や個別相談といった技術支援も実施した。

防災・アニメ制作・素材設計など幅広い分野で検証

「Society 5.0」部門では、NV Learning Centerがインフラ安全と防災に向けた量子技術の適用で2位となった。KDDI総合研究所のチーム「Q-Chainners」は量子ハッシュ関数と従来技術を組み合わせて3位に入り、もう一つの3位となった「瀬戸内から量子の世界へ」は車体の軽量化設計に取り組んだ。「Cool Japan」部門では、量子もつれの構造を活用して音色や音楽を生成する「EntangleTune」が2位を獲得した。同部門3位の「Qrazy Qreators」は量子フローマッチングを漫画やアニメ制作に応用し、浅い量子回路を用いて1フレームあたり約30秒で画像を生成するパイプラインを構築した。また、三菱ケミカルや慶応義塾大学、アリゾナ州立大学などの連合チームも低炭素プロセス設計で3位に入った。

創薬での首位獲得と、受賞チームによる起業の動き

QoL部門で1位となった塩野義製薬は、分割統治型の手法「Deep QSCI」を用いた創薬アプローチを検証した。2位の「森さん大好き倶楽部」は腸内細菌の組み合わせ設計に量子探索アルゴリズムを取り入れ、3位の「Q4Health」は薬剤耐性感染症に対抗する細菌の探索を行った。今回の成果をもとに、「Q4Health」と「EntangleTune」の2チームはすでに自らの取り組みを法人化し、起業を果たした。さらにアニメ制作パイプラインを開発したチームは量子化学への応用を進めて論文を準備中であり、研究成果の社会実装に向けた動きが早くも始まっている。

この記事は IBM Researchの発表を AI が日本語に要約したものです。正確な内容は原文をご確認ください。

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