共有リンクを開くだけでChatGPTを乗っ取れる不具合、運営が修正
- ChatGPTの共有リンクを開くだけでアカウントを乗っ取られる脆弱性が判明し、OpenAIが修正した。
- グラフ機能の数式ライブラリと画面プレビュー機能を組み合わせることで、安全策を回避できたという。
- 攻撃者は利用者の未公開の会話履歴を読み取れたが、2026年10月26日に修正が完了している。
AI研究機関のparameter.aiは2026年10月27日、ChatGPTの公開共有リンクを開くだけで、利用者のアカウント権限を奪取できる深刻な脆弱性を発見したと公表した。利用者が悪意のある共有リンクを開くと、利用者のログイン状態のまま不正なプログラムが実行され、非公開の会話履歴を外部サーバーへ送信される恐れがあった。報告を受けたOpenAIは重要度を最も高い「P1」に指定し、2026年10月26日に修正を完了した。
ChatGPTには、悪意あるプログラムが本体の画面に干渉しないよう、隔離された環境でウェブページを表示する「プレビュー機能」が備わっている。しかし研究チームは、数式グラフの描画に使われていた外部ライブラリ「MathLive」の通信処理に不備があることを突き止めた。プレビュー機能から特定のメッセージを送信すると、画面上の仮想キーボードの設定を改ざんでき、隔離の壁を越えてChatGPT本体の画面内に任意のHTMLコードを埋め込める状態になっていた。
さらに研究チームは、ページ内で許可されていないプログラムの実行を防ぐ安全策(コンテンツセキュリティポリシー)の回避にも成功した。ChatGPTの設定で読み込みが許可されていたYouTubeの配信機能を経由させることで、制約をすり抜けてchatgpt.comの正規のドメイン上で任意のプログラムを実行させた。この一連の仕組みを通常の共有リンク(/share/<id>)の中に埋め込むことで、受信者に何らかのツールを導入させたり設定を変更させたりすることなく、リンクを一度開かせるだけで攻撃が成立する状態を作り出した。
検証実験では、リンクを開いてから約4.5秒でプログラムが自動実行される現象が3回連続で確認された。実行されたプログラムは正規の通信手段を用いて利用者の会話一覧を取得し、第三者には非公開の過去の会話内容を外部サーバーへ送信できたという。画面に警告を表示するだけでなく、利用者のアカウントで実行可能なあらゆる操作を代行できる危険性があった。
OpenAIは報告を受けて問題の再現を確認し、ChatGPTのウェブ画面の更新を実施した。段階的な修正を経て、2026年10月26日には枠組みを越えた不正なメッセージ受信が完全に遮断され、問題は解消されたと発表されている。
この記事は parameter.aiの発表を AI が日本語に要約したものです。正確な内容は原文をご確認ください。
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