全身のレントゲン写真から異常の文章を作るAI、米HOPPRが発表
- 米HOPPRが骨や関節のX線画像から所見の草案を作成するAI「FS MSK」のベータ版を発表した。
- 約67万4000件の独自データで学習し、1回の検査で最大3方向の画像から全身の異常を記述する。
- 本モデルはソフトウェア部品としての提供であり、米FDAの認可を受けておらず診断目的には使えない。
米HOPPRは2026年10月28日、全身の骨や関節などの筋骨格系(MSK)X線画像から読影所見の草案テキストを生成する視覚言語基盤モデル「HOPPR FS MSK Whole-Body Narrative Model」のベータ版を発表した。同モデルはソフトウェア部品として提供され、放射線レポート作成などの画像ベースのワークフローアプリケーションを開発する技術者向けに公開される。
本モデルは、1回の検査につき最大3方向のX線画像を処理し、所見セクションの草案を作成する。頸椎から足の指先まで全身に広がる筋骨格系を網羅しており、脊椎、胸郭・胸壁、上肢、骨盤および下肢に対応する。正常な解剖構造の描写ではなく、異常の記述に重点を置いて設計された。学習には、身体部位のバランスを考慮した約67万4000件の独自の外来筋骨格系検査データが用いられた。骨折、関節や脊椎の変性変化、アライメント、軟部組織、骨質や病変、金属などの体内固定具を含む26種類の所見カテゴリーで評価が行われている。
HOPPRの共同創業者兼最高経営責任者(CEO)であるカーン・シディキ(Khan Siddiqui)医師は、「骨や関節ごとに個別のAIモデルを用意する必要はない。筋骨格の画像診断は全身に及ぶため、全身で学習された単一のモデルは開発者にとってより強固な基盤となる」と説明した。同社は「HOPPR Forward Deployed Services(FDS)」を通じ、機械学習科学者や臨床専門家などが顧客組織と協力して、顧客データを用いたモデルのカスタマイズや既存システムへの統合、検証を支援する。基盤インフラはHITRUST e1認証やSOC 2 Type II保証を取得している。
モデル名の「FS」は、英国初の女性放射線科医とされるフローレンス・エイダ・ストーニー(Florence Ada Stoney)医師(1870年〜1932年)に由来する。同医師は1902年にエリザベス・ギャレット・アンダーソン女子病院でX線部門を設立し、第一次世界大戦中にはフラム陸軍病院のX線部門を率いた。HOPPRでAI担当メディカルディレクターを務めるロジャー・ブードゥー(Roger Boodoo)医師は、黎明期の分野を切り拓いた先人への敬意を示す命名であると述べている。
今回の公開は評価とフィードバックを目的としたベータ版であり、商用配布や実運用を目的とした製品への使用は想定されていない。同モデルは医療機器ではなくソフトウェア部品としての位置づけであり、米食品医薬品局(FDA)の認可や承認は取得しておらず、診断目的での使用は意図されていない。最終製品における性能検証や規制認可の取得は、導入するパートナー企業側が担う形をとる。
この記事は PR Newswire (AI)の発表を AI が日本語に要約したものです。正確な内容は原文をご確認ください。
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