2.8兆規模の超巨大AIが空冷サーバー1台で動く、スカイマイザーらが発表
- スカイマイザーと神雲科技が、2.8兆パラメータのAI「Kimi K3」を空冷サーバー1台で動かすデモを発表した。
- 専用チップ8枚と2TBのメモリを搭載し、約1.56TBの重みデータを収めて自社専用での運用を可能にする。
- チップ生産は2027年第1四半期に開始予定で、金融や医療など社内データ管理を重視する企業向けに展開する。
台湾のAI半導体企業であるスカイマイザー(Skymizer)とサーバー製造の神雲科技(MiTAC Computing)は2026年11月5日、米国の国際会議「SC26」において、2.8兆パラメータの大規模AIモデル「Kimi K3」を単一の空冷サーバーで稼働させる共同展示を行うと発表した。外部のクラウドに依存せず、企業が自社の設備内に超巨大AIを導入できる環境の実現を目指す。
展示されるシステムは、神雲科技のサーバー1台にスカイマイザーの推論処理ボード「HTX301」を8枚、合計2TBのボード搭載メモリを備えた構成となっている。対象となるKimi K3は中国のMoonshot AIが手掛けたモデルで、独自の圧縮技術であるMXFP4形式を採用している。2TBのメモリ容量により、約1.56TBに及ぶモデルの重みデータを格納しつつ、処理中の文脈データを保持する領域を確保する設計だ。HTX301-4Sボード単体の消費電力は約155Wとされるが、システム全体の電力や最終的な動作検証は現在も進められている。
今回の取り組みは、2026年6月2日から5日に開催された「COMPUTEX 2026」における300億パラメータの複合モデル「Qwen3-VL-30B-A3B」の実証実験を発展させたものだ。スカイマイザーの最高技術責任者(CTO)を務めるルーバ・タン氏は、同社が提供する共通命令セット「LISA」により、モデルの大規模化に伴うメモリ常駐やスケジュール管理の拡張を円滑に進めていると説明した。また、最高マーケティング責任者(CMO)のウィリアム・ウェイ氏は、企業がAIのデータや基盤を自ら管理したいという需要に応え、大規模な公開モデルの社内運用を現実的なものにすると意気込みを示した。
神雲科技の広報担当者も、スカイマイザーの推論技術と同社のハードウェア設計を組み合わせることで、多様な負荷に応じた柔軟な運用を提供していく方針を示した。両社は特に、データの厳格な管理が求められる金融、医療、政府機関、製造、半導体設計などの分野を導入対象として想定している。
スカイマイザーはあわせて、導入時の環境構築や検証作業を自動化する支援機能の開発も進めている。HTX301チップの製造は2027年第1四半期に開始される予定で、サンプル提供や商用展開の詳細は技術検証の進捗に合わせて順次公表される見込みだ。同社は2026年11月19日から20日に北京で開催される「ICCAD-Expo 2026」でも同様の発表を行う予定としている。
この記事は PR Newswire (AI)の発表を AI が日本語に要約したものです。正確な内容は原文をご確認ください。
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