手術映像を読み解き状況を言葉にするAI、医師評価8割超で技術賞を受賞
- ディリーバが開発した内視鏡手術映像を解析して言語化する外科特化型AIが展示会で賞を受賞した。
- 大学病院での実証実験では、解剖学的正確性84.7%、臨床的有用性82.9%と専門医から高評価を得た。
- 将来の外科医不足を見据え、まずは手術教育向けに提供を始め、将来的には手術中の支援を目指す。
医療スタートアップのDireava(ディリーバ)は、内視鏡手術の映像を解析して言語化する外科特化型AI基盤モデル「Surgical VLM」を開発し、「CEATEC AWARD 2026」のイノベーション賞を受賞したと発表した。2026年10月6日に授賞式が開かれ、10月13日から16日に幕張メッセで開催される「CEATEC 2026」のNEDOブースで成果が展示される。
開発されたモデルは、経済産業省と新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)による生成AI開発力強化プロジェクト「GENIAC」や、2025年度のポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業の支援を受けて構築された。従来の医療AIが臓器や血管を認識する機能を中心としていたのに対し、本技術は認識した映像から手術の文脈を理解し、行われている操作や背景知識を多面的に解釈して言語化する。
学習には、現役の外科医自らが作成した「対象」「動作」「根拠」「次工程」の4カテゴリで構造化された画像質問応答データを活用し、フルパラメータ・ファインチューニングを実施した。また、外科特化型生成AIの評価指標が存在しなかったことから、外科専門医が5段階で評価する独自ベンチマーク「Surgical-VLM Bench」も策定した。大学病院の手術室で行われたリアルタイム実証では、外科専門医による評価で解剖学的正確性84.7%、臨床的有用性82.9%と、いずれも80%を超える結果を残している。
開発の背景には深刻な医師不足がある。消化器外科医は今後20年で約半減し、2040年にはがん手術を担う医師が約5,000人不足すると予測されている。執刀医の経験差が合併症の発生率に影響を与える課題に対し、専門医の知見を共有可能な形に変換する基盤として評価された。
ディリーバの竹内優志代表取締役は「将来的な外科医不足や地域間の医療格差に対し、テクノロジーの力で現場の医師を支え、質の高い医療を国内のみならずグローバルへ届ける大きな一歩になる」とコメントしている。
同社は今後、若手外科医や医学生、地方中核病院を対象にした手術教育向けに本技術の提供を開始する。将来的には必要な薬事手続きを経た上で、手術中の情報提示や確認支援、さらには手術の部分自動化へと段階的に展開していく方針だ。加えて、2026年6月にNEDOに採択されたプロジェクトを通じ、手術の安全性を高める未来予測モデルの研究開発も進めている。


この記事は PR TIMESの発表を AI が日本語に要約したものです。正確な内容は原文をご確認ください。
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