Google、複雑な業務を解く新AIを公開 数カ月かかる開発を数週間に短縮
- Googleが実務や科学の難問に対応する最先端モデル「Gemini 4 Argon」を世界で公開した。
- ソフトウェア開発では数カ月要する大規模な構造改修を数週間に縮め、コード差し戻しを約3分の1削減した。
- 金融や法務など経済指標の評価で首位を獲得したほか、難病の診断支援や核融合研究などの科学分野にも貢献する。
米GoogleおよびGoogle DeepMindは2026年10月13日、複雑な実世界タスクの解決に特化した最新のAIモデル「Gemini 4 Argon」を一般公開した。開発者や企業向けにAPIや各種プラットフォーム経由で提供を開始し、一般ユーザー向けプランでも順次利用可能とした。初期の利用料金は入力100万トークンあたり2ドル、出力100万トークンあたり10ドルに設定されている。
Gemini 4 Argonは、コーディングや金融、法務、サイバーセキュリティ、科学研究など高度な専門性が求められる領域で多段階の思考と高い精度を発揮するよう設計された。金融や法務、税務といった主要な経済分野でのモデル性能を測るベンチマーク「Vals Index」において首位を獲得している。同社は、過度な言い回しを避けて質問へ直接的に回答し、指示に対する忠実度も過去のモデルから向上させたとしている。
同社社内でのソフトウェアエンジニアリング業務では、エージェント機能を活用したコード提出が35%以上増加し、コードの差し戻しが約3分の1減少した。ウェブブラウザ「Chrome」の開発では、約4000万行におよぶコードベースの中から約600万行の旧機能群を分離する大規模な構造改修を実施し、従来は数カ月を要した作業を数週間で完了させた。またオープンソースの量子化学計算ツール「xTB」の最適化では、分子構造の予測処理を最大2.3倍、配座探索を1.8倍高速化させる成果を上げている。
科学研究やサイバー防衛の現場でも活用が進む。量子コンピューティング分野では、アルゴリズムの時空コストを従来の基準値から100分の1以上削減する実装を生成し、形式検証ツールによる検証を通過させた。核融合分野では、プラズマを閉じ込める磁場設計に関する1967年来の数学的仮説「グラッドの予想」に対する新たな反例を発見し、シミュレーションの精度向上に寄与した。さらに、乳幼児の希少な発達性肺疾患のゲノム解析において、既存ソフトウェアが見落としていた染色体再編を特定するなど、医療支援ベンチマークでも高い評価を記録している。
Googleは今後、セキュリティ研究を支援する「Fairwind Program」の対象パートナーを数百規模で拡大し、社会基盤の保護や研究支援へのモデル適用をさらに進める計画である。
この記事は Google DeepMind 公式の発表を AI が日本語に要約したものです。正確な内容は原文をご確認ください。
アプリで開く