米空軍の給油機で初、AIが操縦士の副操縦士役に 機体改造なしで飛行試験に成功
- 米Beacon AIの操縦士支援AIが米空軍の給油機3機に搭載され、計5回・約20時間の飛行試験を完了した。
- 認証済みの操縦系統を改造せず既存配線からデータを読み取り、操縦権限を人間に残したまま助言を提供する。
- 開発元は2000万ドル超を調達した企業で、軍用機での実績をもとに民間旅客機への展開も視野に入れる。
米カリフォルニア州の航空ソフトウェア企業Beacon AIは2026年10月27日、同社のAI操縦支援システム「Murdock」を米空軍の空中給油機「KC-46A Pegasus」3機に搭載し、計5回、約20時間の飛行試験を完了したと発表した。試験は同年8月と9月にフロリダ州エグリン空軍基地や民間空港を含む3拠点で実施された。同社によると、民間開発のAI操縦士支援システムが実運用機に搭載され、機体の認証済み飛行制御システムを改造することなく飛行中に乗員へ助言を提供した事例は世界初だという。
Murdockはコックピット内に設置されるモジュール型の計算機と乗員インターフェースから成る。既存の認証済みアビオニクスバスからデータを読み取って乗員に助言を行い、全フライトを記録する。また衛星通信を通じて、同社のクラウド型フリートデータ基盤「Lighthouse」に接続する。操縦を代替するのではなく乗員の判断を補佐する設計で、操縦権限は常に人間側が保持する。
航空自律化ではこれまで、操縦を担う重いハードウェアを追加する手法が主流だった。これに対し同社は、ソフトウェアとデータで乗員を支援する軽量な仕組みを採用した。今回の試験は米空軍の革新組織AFWERXの資金提供契約に基づくもので、米特殊作戦軍(USSOCOM)との取り組みを引き継いでいる。AFWERXのティファニー・ロビンソン氏は、実任務の乗員にシステムを委ねて段階的に能力を広げる重要性を強調した。元空軍幹部で同社アドバイザーのケビン・ステイミー氏も、任務の長期化に伴うパイロットの負担を軽減し安全性を高めるものと期待を寄せる。
KC-46は民間機「ボーイング767」の派生型であり、空軍機への導入は民間保有機への展開にも道を開く。世界では約3万300機の旅客機が運航しているが、AI操縦支援を搭載した機体は存在しない。米下院軍事委員会も安全確保や判断力向上の観点から軽量AI操縦支援の優先を推奨しており、国防総省に対して2027年2月1日までに評価・採用計画を報告するよう求めている。シリーズAで2,000万ドル超を調達している同社は、今後フライト前後の業務も含めた包括的支援の提供を目指す。
この記事は PR Newswire (AI)の発表を AI が日本語に要約したものです。正確な内容は原文をご確認ください。
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