米サーキットハブ、AI制御の工場で電子基板を自動生産 段取り不要で納期を短縮
- 米CircuitHubが5年間運用してきた工場規模の自動基板製造システム「The Grid」を一般公開した。
- AIエージェントが基板の搬送経路を自律制御し、段取り替え不要で多品種少量のオンデマンド生産を実現する。
- 中国の工場と比べて納期を5日短縮できるとし、年内に生産能力を5倍、2027年にも大幅拡大する方針だ。
米国の電子機器製造プラットフォームを手がけるCircuitHubは、マサチューセッツ州で5年間にわたり運用してきた工場規模の製造ロボットシステム「The Grid」を公開した。AIエージェントや機械学習モデルなどを組み合わせ、多品種少量のプリント回路基板(PCB)を段取り替えなしでオンデマンド生産する仕組みを整えた。
過去30年間、エレクトロニクス製造は人件費の安い中国など海外へ移転が進んできた。大量生産ではライン自動化が成立する一方、試作品や研究開発用の少量生産では設計変更に伴う手作業のセットアップに数時間を要し、自動化が困難だった。The Gridは従来の固定式製造ラインを排し、工場全体を1台の巨大ロボットとして構成する。磁気浮上式の搬送機構が基板と部品を載せ、はんだ印刷や部品実装、リフロー、検査機器の間を移動する。学習済みモデルやAIエージェント、最適化ツールが基板ごとの経路を個別に制御するため、事前の段取り替え作業を要さず、100種類の異なる設計を各1個製造する場合でも、単一設計を100個製造するのと同等の効率で処理できるという。
同システムは大手電気自動車(EV)メーカーやAI研究機関、著名テック企業などに利用されている。同社の試算では、4層基板5枚を米国内へ納入する場合、中国・深センの短納期工場では中央値で9日・465ドル(輸送費や関税込み)かかるのに対し、The Gridは4日・630ドルで納品でき、165ドルの差額で納期を5日短縮できるとしている。CircuitHub全体ではこれまでに220万枚超の基板を出荷し、1億5,000万点以上の部品を実装、2万6,000人超のエンジニアにサービスを提供してきた。同社は今年中に生産能力を5倍に引き上げ、2027年にもさらなる大規模拡大を予定している。
この記事は circuithub.comの発表を AI が日本語に要約したものです。正確な内容は原文をご確認ください。
アプリで開く