スペースデータ、太陽活動で人工衛星の位置がどうずれるか試せる新機能を公開
- スペースデータが宇宙AI基盤「SpaceBrain」に宇宙天気を扱う3種類の物理計算デモを追加した。
- 2024年5月の大規模な磁気嵐による衛星軌道の変化や、太陽風による影響などを条件を変えて比較できる。
- 学術論文の計算モデルを再現した研究・教育用の仕組みで、結果はCSV形式で書き出しが可能だ。
株式会社スペースデータは、同社が開発する宇宙AIプラットフォーム「SpaceBrain」に、太陽活動に伴う宇宙環境の変化「宇宙天気」を扱う3種類の物理シミュレーションデモを追加した。公式プロダクトサイトのソリューション一覧(宇宙領域)に掲載し、操作可能なデモの案内を開始した。
宇宙サービスの商業化や衛星コンステレーションの整備に伴い、低軌道を周回する衛星は急増している。2024年5月10日から12日にかけては過去20年あまりで最大規模とされる磁気嵐が発生し、上層大気の密度変化が衛星運用に与える影響の把握が課題となっていた。一方で、太陽活動が衛星や地球周辺環境に及ぼす影響の過程は目に見えにくく、条件による結果の違いを直感的に捉えることが難しいという背景があった。
今回追加されたデモは「StormMemory Lab」「Magnetosphere Gate」「CME Arrival Ensemble」の3種で、いずれも学術論文の計算モデルをもとに作成されている。StormMemory Labでは、2024年5月の磁気嵐時のデータと平常時の大気環境を比較し、低軌道衛星にかかる抵抗や軌道の変化を再現できる。初期高度400km、面積質量比0.010平方メートル毎キログラムの仮想衛星を用いた計算例では、4日後に平常時と比べて平均高度が約1.1km低くなり、進行方向の位置が約350km離れる結果が示される。
また、Magnetosphere Gateでは太陽風の圧力や磁場の向きに応じた地球磁気圏の境界の変形を確かめられ、CME Arrival Ensembleでは太陽から放出されたプラズマの塊(コロナ質量放出)が地球へ届くまでの時間を、条件を少しずつ変えた128通りのアンサンブル計算で可視化する。各デモの計算結果はCSV形式で書き出し可能となっている。
これらのデモは研究・教育用のプロトタイプとして位置づけられており、現在の予報や実際の運用判断に直接用いるものではない。スペースデータのCSO(最高科学責任者)は、通信や測位などの社会インフラを守るためにも宇宙天気の把握と予測が重要になると指摘し、物理モデルとAIによるサロゲートモデルを組み合わせることで、宇宙環境をリアルタイムに解析し個々の衛星への影響を評価する高精度なサービスの実現を目指す考えを示している。


この記事は PR TIMESの発表を AI が日本語に要約したものです。正確な内容は原文をご確認ください。
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