HPE、自律して動くAI向けの新基盤を発表 処理速度を80%引き上げ
- HPEはNVIDIAと連携し、自律的に動くAIエージェント向けの新型計算基盤などを発表した。
- 256基の新型CPUを積む液冷システムを投入し、エージェント処理時の計算性能を80%高める。
- 機密データを保護する管理機能などを拡充し、2026年後半から順次提供を開始する予定だ。
米Hewlett Packard Enterprise(HPE)は、NVIDIAと共同開発するエンタープライズ向け学習、運用を支えるために必要な高性能な計算用コンピューターやデータセンター、通信ネットワークなどの基盤設備のこと。">AI基盤「HPE AI Factory with NVIDIA」ポートフォリオにおいて、自律型AIエージェントの安全な導入と運用を支援する新しいインフラストラクチャーや機能を発表した。機密性の高いデータを自社環境で保護しつつ、複雑化するAI処理を拡張できる環境を提供する。
エージェント処理と強化学習に特化した液冷システム
新製品の「NVIDIA Vera CPU Rack by HPE」は、CPU負荷の高いエージェント型AIや強化学習の処理に向けた高密度の液冷システムである。256基の「NVIDIA Vera CPU」を搭載し、最大2万2,500のサンドボックス環境を構築できる。エージェント型AIの処理におけるCPU性能を従来比で80%向上させ、GPUによる計算と組み合わせることでデータ処理や強化学習の評価を大規模に拡張できる設計とした。
あわせて、NVIDIAが策定した「安全な AI エージェントのための OpenShell リファレンス アーキテクチャ」にも対応する。「NVIDIA BlueField-4」上でセキュリティポリシーを強制する仕組みや、モデル推論を担う「NVIDIA Vera Rubin NVL72」などと組み合わせ、エージェントの活動監視やワークロードの分離を実現する。
ソフトウェア基盤の拡張とGPUの柔軟な混成運用
統合ソリューションの「HPE Private Cloud AI」では、開発者やエージェントが推論・モデル・ナレッジの各サービスへ安全にアクセスできるよう、Model Context Protocol(MCP)サーバーへの対応やOpenAPIに基づく開発環境を整備する。ロールベースのアクセス制御や監査ログなどのガバナンス機能も盛り込み、ネットワークから隔離された環境での運用も支援する。
ハードウェア構成では、「NVIDIA H200 GPU」と「NVIDIA RTX PRO 6000 Blackwell Server Edition GPU」を同一クラスター内で混成運用できるようにした。オープンソースの「KAI Scheduler」により、複数プロジェクト間で優先度に応じたワークロード配置が可能になる。また、産業大手の仏シュナイダーエレクトリックが、製造現場の意思決定を支えるエッジ向けAIエージェント基盤としてHPE Private Cloud AIを採用する計画も公表された。
ソブリン環境向けの保護機能と提供時期
規制が厳しい環境やデータ主権が求められる要件に対しては、「HPE ProLiant Compute DL380a Gen12」サーバーにおいてハードウェアベースの信頼できる実行環境(TEE)を構築する「NVIDIA Confidential Computing」の対応を拡大する。これにより、インフラ基盤から隔離された状態で先端モデルや機密データを保護する。
新機能の実装は段階的に進められる。APIプラットフォームやGPU混成構成のアップデートは2026年後半より順次提供を開始し、開発者向けのセルフサービス管理機能は2027年に提供する予定である。なお、KAI Schedulerはすでに提供を開始している。
この記事は PR TIMESの発表を AI が日本語に要約したものです。正確な内容は原文をご確認ください。
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