ネットから遮断して安全に使えるAI環境、福島・葛尾村の施設を活用し自治体や企業へ
- ORENDA WORLDは機密情報を扱う自治体や企業向けに、閉域接続を用いた「葛尾ソブリンAI」の活用を提唱した。
- 2026年10月のPHP脆弱性公表を機に、重要情報を扱うAI環境の選定や運用体制づくりなど3つの視点を提示した。
- 基盤は福島県葛尾村の施設で、NVIDIA H200を搭載し、VPN接続や社内文書参照の回答生成に対応する。
株式会社ORENDA WORLDは、機密性の高い情報を扱う自治体や企業に向けて、外部からの接続経路を限定した閉域型AI環境の活用を提唱した。同社が提供を計画している「葛尾ソブリンAI」を通じ、国内の組織専用環境と導入・運用支援を組み合わせた仕組みを提案している。
今回の提唱の背景には、Webシステムで広く使われているプログラミング言語PHPにおいて、2026年10月21日に重大な脆弱性2件(CVE-2026-109618、CVE-2026-109619)が公表され、修正版が公開された事象がある。公的機関からも速やかな適用が呼びかけられるなか、同社はインターネットに公開されたシステムが急遽修正を迫られるリスクを指摘し、重要情報をAIで処理する場所や接続経路を改めて検討する必要性を訴えている。
同社はAIで重要情報を扱う際の視点として、3つの原則を整理した。第1に、閉域構成は利用経路を絞るためのものでありソフトウェアの脆弱性を解消するものではないため「脆弱性への対応を環境の構成で代替しない」こと、第2に情報の種類や処理場所などを整理して「情報管理上の要件から環境を選ぶ」こと、第3に参照文書の整備や利用ルール作りを含めた「環境だけでなく運用まで含めて考える」ことの重要性を挙げている。
「葛尾ソブリンAI」は、2026年6月に提供計画が発表されたサービスで、すでに福島大学食農学類研究プロジェクトへの提供が決定している。同サービスは、福島県双葉郡葛尾村に整備するAIデータセンター「葛尾デジタルイノベーションLAB」を基盤とする。同センターはAI向けGPU「NVIDIA H200」を搭載した計算基盤と人材育成拠点を備えており、組織専用環境へはVPN接続による閉域構成を用いる。機能としては社内文書を参照した回答生成(RAG)を含み、構想策定から運用までを同社が支援する。

この記事は PR TIMESの発表を AI が日本語に要約したものです。正確な内容は原文をご確認ください。
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