Anthropic、科学研究支援で世界20の機関と提携 無償でAIを提供へ
- Anthropicは科学支援プログラムを拡大し、世界20の研究機関や助成財団と提携したと発表した。
- 全米科学財団や英サンガー研究所などにAIの利用枠を無償提供し、研究者への配布や組織内活用を進める。
- ショウジョウバエの脳地図作成や気候モデル改善など、公共的影響の大きい6つの研究事業も直接支援する。
米Anthropicは、科学研究を支援する取り組み「AI for Science」プログラムを拡大し、世界各国の20の科学財団、研究機関、研究グループと提携したと発表した。影響力の大きい科学プロジェクトに取り組む研究者を対象に、同社のAI「Claude」を無償で利用できるクレジットを提供する。
同社は、AIが科学の進歩を大幅に加速できるという考えのもと、2025年5月に同プログラムを開始した。研究者が自身の研究を深め広げられるよう、AIツールやリソースへのアクセスを拡大することを目的としている。これまでに科学者向けの割引プランの提供を開始したほか、生物学、医学、物理学、化学、気候科学、数学の各分野で数百件のプロジェクトを支援してきた。研究者からは、仮説の生成、実験の設計、複雑なデータの迅速な分析、研究結果の発信などにClaudeを活用しているという報告が寄せられているという。また、ハワード・ヒューズ医学研究所のジャネリア研究キャンパスと共同でAIエージェントが実験機器を安全に操作するための共通規格「Model Hardware Standard(MHS)」を策定中であるほか、アレン研究所のデータ分析支援なども進めてきた。
今回の拡大では、個々の科学者への支援から組織連携へと規模を広げた。連携先は主に助成機関、研究機関、特定プロジェクトの3つに分かれる。
助成機関や学会としては、1934年設立のアルフレッド・P・スローン財団、シモンズ財団、2024年にエリック・シュミット氏らが設立したSchmidt Sciences、ルネサンス・フィランソロピーの「Open Source for Science Fund」、米国の大学における基礎研究支援の約25%を担う予算規模90億ドルの全米科学財団(NSF)、100年以上にわたり化学情報を索引化してきたCAS(米国化学会の一部門)の6組織が参加した。各組織を通じて研究者にAIの利用枠が配布される。
研究機関としては、NASAのハッブル宇宙望遠鏡やジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の科学運用を担う宇宙望遠鏡科学研究所(STScI)、ゲノム研究拠点の英ウェルカム・サンガー研究所、100以上の研究グループを擁する英フランシス・クリック研究所、インペリアル・カレッジ・ロンドン生命科学科、欧州6拠点を持つ欧州分子生物学研究所(EMBL)、米グラッドストーン研究所が加わった。各機関の内部で研究活動にClaudeを活用する。
さらに、成体ショウジョウバエの脳の全配線マップを作成したプリンストン大学の「FlyWire」、機械学習と物理学を融合して気候モデルを改善するコロンビア大学の「LEAP」、天文学の手法を応用して腫瘍を細胞単位で画像化するジョンズ・ホプキンス大学の「AstroPath」、80万人以上のDNAデータを集約するブロード研究所の「gnomAD」、数学の証明言語Leanを用いた共有ライブラリを構築する「Tau Ceti」、多文化コミュニティのゲノム解析を進める豪州人口ゲノミクスセンターの6事業に直接クレジットを提供する。
Anthropicは、これらの取り組みの多くがオープンデータセットやオープンソースソフトウェア、共通標準などの公共財を生み出し、科学界全体に利益をもたらすと説明している。提携の多くは初期段階にあるものの、今後も世界中のパートナーとの協業を広げていく方針を示している。
この記事は Anthropic 公式の発表を AI が日本語に要約したものです。正確な内容は原文をご確認ください。
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