米損保システム大手が英AI企業を最大3400億円で買収、審査自動化へ
- 米ガイドワイアが英hyperexponentialを最大21億米ドル規模で買収する最終契約を締結した。
- 買収先のAIは企業向け損害保険の審査や価格算定を支援し、年間750億米ドル超の査定実績を持つ。
- 自然災害の激甚化を背景に、損保業界におけるリスク評価の迅速化と人とAIの協働モデル確立を狙う。
米損害保険システム大手のガイドワイアは、企業向け損害保険に特化したAIプラットフォームを提供する英Hyperexponential Ltdを買収することで最終合意したと発表した。買収額は基本対価17億米ドル(約2,700億円)に将来の業績連動分を加えた最大21億米ドル(約3,400億円)規模に達する。取引はガイドワイアの2027会計年度第2四半期中に完了する見込みだ。
英国ロンドンを拠点とするhyperexponentialは、AIを活用した引受審査や価格算定のプラットフォームを展開している。同システムはすでに独アリアンツや英アビバ、Sompoなど世界有数の損害保険会社や再保険会社に導入されており、年間750億米ドル(約12兆円)を超える企業向け保険料のリスク評価や引受判断を支援している。
損保業界では、自然災害の激甚化や市場環境の激変に伴い、リスクに見合った精緻な保険料設定と引受審査の迅速化が喫緊の課題となっている。米調査会社セレントの調査では、AI活用による見積もり提示時間の短縮が増収に寄与するほか、テレマティクス(走行データ)や衛星画像、過去の損害履歴などの非構造化データを解析することで、複雑な保険種目でも引受効率を高めて損害率を改善できると分析されている。
今回の買収により、ガイドワイアは高度なAIエージェントが引受担当者やアクチュアリーと協業する「エージェント型アンダーライティング」の業界標準確立を目指す。ガイドワイアの最高経営責任者(CEO)であるマイク・ローゼンバウムは「私たちは共に、より高度で拡張性のあるインテリジェンスを保険の意思決定にもたらす」と述べた。また、hyperexponentialのCEO兼共同創業者であるアムリット・サンティラセナンは「保険会社は引受申込みにより迅速に対応できるようになり、損害率を改善し資本をより効果的に配分できるようになる」とコメントしている。
財務面では、2027年7月期の年間経常収益(ARR)成長率を少なくとも6.5ポイント押し上げる見通しで、2028年7月期以降も既存事業の年間成長率を年1.5ポイント以上底上げする見込みだ。買収資金は新規のタームローン10億米ドルと手元資金で調達し、融資確約は取得済みとしている。なお、2026年9月に公表した業績見通しへの影響はなく、同年12月の決算説明会で通期見通しを更新する予定だ。
この記事は PR TIMESの発表を AI が日本語に要約したものです。正確な内容は原文をご確認ください。
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